海水から生命の塩を手作りしてみた!

自給自足

このブログでは、自給自足をテーマにお伝えしています。

僕自身、まだまだ、全然入り口に立ったばかりの段階ですが、2025年7月までに100%の自給自足を目指しています。

自給自足は食だけでは、ありません。

僕が考える自給自足は、

サバイバル力
自立マインド
経済力

この3つが揃った状態を言います。

これについては、

こちらの記事に詳しく書いているので、宜しければこちらの記事もご参照下さい。

ここでは、食の自給自足部分に絞ってお話をさせて頂きます。

食の自給自足お米の次はやっぱりお塩⁉︎

前回、食の自給自足と言えばやっぱりお米!

ということでこちらの記事を書かせて頂きました。

今日は、お塩作りについてです。

もしかしたら、自給自足の中に、お塩をイメージする人は少ないかもしれません。

僕も、初めはそうでした。

① お米(穀物)

② 豆類

③ 野菜類

この順番で頭に浮かんできていました。

でも、よくよく考えたら、お米はなくても生きていけます。

お豆がなくても生きていけます。

野菜類がなくても生きていけます。

でも・・・

塩がなければ、僕たち人間は生きていくことができません。

お塩で空腹を満たすことはできませんが、栄養素としてお塩は欠かすことができません。

ということで・・・

海水からお塩を作る方法

早速、塩作りにチャレンジしました!

ここからは、僕が実際に塩作りを行った方法と手順などについて、お伝えさせて頂きます。

あと、塩を作ってみて氣が付いたことなども最後にまとめさせて頂きます☆

①海水を汲みに行く

お塩の原材料といえば・・・

やっぱり、海!海水ですね〜!

住んでいる地域によっては、海が遠い方もいると思います。

群馬県に住んでいる人は、寺泊に行こうか?湘南に行こうか?大洗に行こうか?房総に行こうか?って悩むと思います。(悩まないか!笑)

基本的に日本の海水ならどこのを使っても大丈夫です。

えっ!汚染されている海水でも大丈夫なの?って思われるかもしれませんが、僕の作り方なら、大丈夫です!

幸い?僕の住む沖縄は四方八方海に囲まれていて、綺麗な海水が汲み放題なので、そこの心配はいりません!

と言いたいところですが、基本、僕たちが自力で汲める海水の殆どは、化学物質(有機フッ素化合物など)やマイクロプラスチックなど、目に見えないものに汚染されています。

これだけ、綺麗に見える沖縄の海水でも同じです。

沖縄はまだ、下水が完備されていないところがあるので、意外に河口付近の海水は汚染されている可能性があります。

そのため、海水そのままでお塩を作るのはもしかしたら少し危険かもしれません。

一応、予備知識として頭にはいれておいて下さい。

まずは、ここから海水30リットルを頂いていきます。

②海水をひたすら沸かす

海水を汲んできたら、それを鍋に入れて、今度はそのまま火にかけます。

以前は、火にかける前に一度、濾過してから行っていたのですが、この作業がかなり面倒なのと、この後の工程で、あること?をするので、この工程は端折ることにしました。

ちなみに、燃料は端材を使っているので、燃料代は0円です。

多分、ガスを使ったらかなりの燃料代になると思います^^;

③10分の1くらいまで煮詰めたら石膏分を取り除く

ひたすら煮詰めていると、段々と海水の量が減ってきます。

30リットルを一度に沸かし切れないので、煮詰まったら足して、煮詰まったら、足して。

の繰り返しで行います。

最初にあまり多くの海水を入れすぎると、海水が吹きこぼれてロスしてしまうので、鍋から溢れないくらいの量に調整するようにして下さい。

段々と煮詰まってくると、海水表面に膜のようなものが浮かんできます。

おっ!もしかしてこれは塩なのでは!

って思われるかもしれませんが、これは塩ではなく、海水に含まれている石膏分です。

試しに少し舐めてみましたが、めちゃくちゃ不味かったです!(笑)

石膏分はこんな感じで取り除きます。

端材の燃えカス(灰)なども一緒に取り除けます。

④10分の1まで煮詰めたら、濾過する(ここが重要)

石灰分を取り除いたら、一旦この状態で少し冷まします。

ある程度冷めたら、こんな感じで煮詰めた海水を濾過します。

知っている人は知っていると思いますが、これ、あるウォーターサーバーです。

このウォーターサーバーは、すごい特徴があって、川の水やお風呂の残り湯まで、飲み水に変えることができます。

水に溶け込んだ化学物質などもほぼほぼ取り除くことができます。

通常は、飲用水を作るために使うものですが、僕はこれを、塩作りにも使っています!

このサーバーを使っている人は全国に何万人もいますが、塩作りに使っているのは多分、僕だけだと思います!(笑)

特許フリー?なので遠慮なく真似してくださいね!(笑)

⑤濾過したら再び煮詰める

特別な方法?で海水を濾過しおえたら、再び、その海水を煮詰めていきます。

すると・・・

こんな感じで、白いものが現れてきました!

舐めてみたら・・・

お塩でした〜‼︎

しょっぱい‼︎

でも、めちゃウマい〜‼︎

これぞ、手作りの味!海の恵み!栄養の塊!

⑥塩と苦汁(にがり)に分ける

ここからもう少し煮詰めていくと、いよいよ水分が殆どなくなってきます。

このまま煮詰めてしまっても良いですが、そうすると少しエグい味の塩になります。

実は、この残っている水分が苦汁(にがり)成分なんですね〜

僕は、この段階で、塩と苦汁に分けます。

苦汁といえばお豆腐ですね!

ってことで、今度はお豆腐作りにもチャレンジしたいと思います〜☆

苦汁はお豆腐作り以外にも、お風呂に入れて温泉気分を味わえたり、歯磨きに使うのも良いみたいです。

女性の方は、薄めたものを化粧水代わりに使うのも良いかもしれませんね☆

噂によると・・・

美白効果もあるみたいです〜!

真っ黒な僕が言っても、あまり説得力はありませんが〜!(笑)

⑦天日に干す

お塩と苦汁に分けたら、今度は天日に干します。

天地をひっくり返しながら、大体2日くらい干します。

天日に干さずに、塩と苦汁を分けた後、もう一度塩を釜に戻して、空炒りする(水分を飛ばす)方法もありますが、僕はこの天日干しを採用しています。

理由は・・・

天日に干した方が、エネルギーの入り方が全然違うんです!

味的にも、鍋で空炒りしたものに比べて、丸みを帯びているような氣がします。

⑧完成

2日ほど天日に干したら、いよいよ完成です!

さらさらで良い感じ〜‼︎

最後は、容器に入れて完成☆

ここまでで、丸5日!

30リットルの海水から出来上がったお塩の量は?

出来上がったお塩の重量を計ってみると・・・

大体600gくらい〜!

海水に含まれている塩分濃度の割合は3%〜3.5%くらいと言われているので、30リットルあれば、1kgくらいになる計算ですが、そこそこ歩留とかも出るので、実質は海水の割合に対して2%くらいのお塩が出来上がるイメージです。

まとめ

こんな感じで2022年の終わりに初めてお塩を作って、これまで(2023年5月)に4回ほど作っています。

海水を汲んでから、鍋で煮詰めて、石膏分を取り除いて、それから濾過して、濾過したものをさらに煮詰めて、それをお塩と苦汁に分けて、更に天日に干して・・・

と、作業的には決して楽ではありません。

安いお塩なら、1kgで100円で買えます。

高いお塩でも、1万円くらいです。

もし、1kg1万円だとしても、時給換算にすると、数百円にもなりません。

それでも、間違いなく市販のお塩とは比べ物にならないお塩です。

それに、このお塩にはお金では買えない沢山のものが詰まっています。

正に生命のお塩です!

先日は、このお塩を使って、味噌作りにもチャレンジしました!

この時の内容もまた、記事にしたいと思います☆

今後も、自然の恵みに感謝しつつ・・・

同じように作っていきたいと思います!

作り方自体は難しくありません。

初めてお塩ができた時は本当に感動です。

お近くに海がある場合も!そうでない場合も!

ぜひ、一度塩作りにチャレンジしてみて下さいね〜☆

炊き立てのご飯に、このお塩があれば、他のおかずは何もいりません!

多分、ご飯のお塩だけで、生きていけちゃいます〜!(笑)